【クロン導入インタビュー009】「メンタルヘルスに悩む方が、少しでも受診しやすくできれば」

鈴鹿メンタルクリニック

  • 精神科

「メンタルヘルスに悩む方が、少しでも受診しやすくできれば」 – 院長・浜中健二先生

鈴鹿駅から徒歩2分の住宅街で開業されている鈴鹿メンタルクリニック院長・浜中健二先生に、精神科領域で遠隔診療がどのように役立つか、なぜシステムの中でもクロンなのか、お話を伺いました。「今年はクリニックにとって変革の年」ということで新たな取り組みをいくつか行われようとする中、遠隔診療もその新しいことの一つとして取り入れていただいているクリニックです。

オンライン診療を導入しようと思ったのはなぜですか?

一言で言うと、新しいもの、流行り物はまず試してみたい、と思う性分だからだと思います(笑)

日常生活の行動を振り返ってみても、オンラインで多くのことが済んでしまうようになっていく時流ですよね。そうなると、医療の領域にもオンラインの要素は今後増えてくるし、遠隔診療は今後広まっていくものだと感じました。

もともとスカイプを使って患者さんと会話をするような機会もあったので、遠隔診療というものを診療に用いることに違和感は無かったです。

精神科という疾患領域とオンラインでの診療は相性が良いのでしょうか?

あまり外に出たがらない患者さんも多いですから、患者さんへのメリットは大きいと思います。今後、電子処方箋などが普及し、院外処方時の調剤までオンライン対応が可能になったら、より患者さんは喜ぶのではないでしょうか。

では、すでに多くの患者さんが遠隔診療を実施されているのでしょうか?

疾患領域との相性は良いと思うのですが、現状の診療報酬を踏まえると、あまり多くの患者さんにはご案内ができていないのが現状です・・・

医療機関側も診療報酬上の評価が変わって来るともう少し遠隔診療を使いやすくなるのですが、通院・在宅精神療法の点数が取れない現状ですと、どうしても遠方の患者さん等に限った案内にせざるを得ないところはあります。

予約料で、という話もありますが、精神科は1割負担の患者さんも多いので、保険診療時の金額と遠隔診療時に100%患者さん負担分が上乗せされた金額の差が大きく感じられる方が、他の診療科に比べて多いです。メリットを感じられる患者さんはいらっしゃっても、費用面がネックになり利用されない患者さんもいらっしゃるのが現状というところですね。

現状の制度の中でも遠隔診療を適用しやすい患者さんはいらっしゃるのでしょうか。

基本的に投薬はあまり行わない方でも継続した診察を行う方もいらっしゃるので、そういった方であれば完全に自宅で診察が完結できるので、患者さんにとっての利便性は高いでしょうね。また、3割負担の方であれば、遠隔診療時と対面診療時の負担金額の差分は感じられづらいように思います。

投薬が伴わない患者さんも一定いらっしゃるのですね?

はい。ここ数年感じることですし、他の先生方からも聞く声なんですが、いわゆる昔から精神科で診療している定型的な病気を抱える方は減ってきているように感じます。例えば、古典的なうつ病、統合失調症、境界型人格障害といった診断のつく患者さんが減り、深刻な病状を抱える方も減ってきている、その一方でメンタル面の不調を訴えられ受診される方が増えたなという印象です。そのため、投薬ではなくその患者さんの状況に応じて必要な言葉をかけてあげるような診察シーンも増えています。そしてこのような軽度な症状の方はオンラインでの診療に適しているでしょうね。

最後になりますが、遠隔診療のシステムが複数ある中でも、クロンを選んだ理由を教えてください。また、実際に使ってみてご不便な点はなかったでしょうか。

導入実績の多いシステムだと、クロンともう1社がよく比較されていますよね(笑)電子カルテはダイナミクスを使っていますが、そのシステムのコミュニティや講演会などでも遠隔診療が話題になることが多く、よくその2社の名前が挙がっていました。最終的には、システムの費用、遠隔診療の先に目指す展開、企業としてのプロモーション活動のあり方などからクロンを選択しました。

医療機関側は困った点やわかりづらい点は特になく、患者さん側はアプリで流れてくるメッセージのやりとりの回数が多い印象でしたが、この点もシステムリニューアルで改善されたので、現時点では特に不満に思う点はないです。

Clinic Information

  • 鈴鹿メンタルクリニック
  • ホームページ:http://www.suzumen.com/
  • 住所:三重県鈴鹿市矢橋1丁目4-12
  • 電話番号:059-381-7771

Doctor Profile

浜中健二(はまなか・けんじ)

1987年  三重大学医学部医学科卒業 1991年 三重大学医学部附属病院精神科神経科助手 1998年 博士(医学、医博乙669号、三重大学) 2000年 三重県立総合医療センター精神科医長 2001年  現職