公開日:2026年06月10日

パキロビッドパックはオンライン診療で処方してもらえる?処方の流れと注意点

  • 【読み】 ぱきろびっど
  • 【呼称】 パキロビッド

新型コロナウイルス感染症の治療薬として使われるパキロビッドパック(一般名:ニルマトレルビル/リトナビル)。重症化リスクの高い方を対象とした経口の抗ウイルス薬で、入院・死亡リスクを大幅に低減する効果が報告されています。この記事では、パキロビッドをオンライン診療で処方してもらえるのか、処方の流れや費用、注意点について医師が解説します。

パキロビッドはオンライン診療で処方してもらえる?

結論:はい、医師が必要と判断した場合、オンライン診療でパキロビッドを処方してもらうことが可能です。

パキロビッドは医師の処方が必要な医療用医薬品であり、薬局等で直接購入することはできません。オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、必要と判断された場合に処方してもらうことができます。curon(クロン)では、全国どこからでもスマホやPCでコロナ・発熱診療に対応した医師のオンライン診察を受けられるため、症状がつらいときに外出せずに受診できるのは大きなメリットです。

お薬の受け取り方法(クリニックにより異なります)

方法内容
処方箋FAX処方箋をお近くの薬局にFAX。薬局で直接お薬を受け取れます
配送お薬がご自宅に届きます

パキロビッドの基本情報

一般名 ニルマトレルビル/リトナビル
薬効分類 3CLプロテアーゼ阻害薬
適応 SARS-CoV-2による感染症
用法 ニルマトレルビル300mg+リトナビル100mgを1日2回、5日間服用
対象 12歳以上かつ体重40kg以上、重症化リスク因子を有する方
保険適用 あり(3割負担)※2024年4月より通常の保険診療へ移行
製造販売元 ファイザー

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処方の流れ

STEP 1  医療機関を探す

curonアプリまたはWebで、新型コロナウイルス感染症に対応した医療機関を検索します。 全国どこの医療機関でもオンラインで受診可能です。

STEP 2   問診内容

  • いつから症状が出ているか
  • 現在の症状(発熱・咽頭痛・咳・倦怠感など)
  • コロナの検査結果(抗原検査キットの陽性画像があるとスムーズ)
  • 重症化リスク因子の有無(高齢、肥満、糖尿病、慢性腎臓病、免疫不全など)
  • 服用中のお薬(併用禁忌が非常に多いため重要)
  • 腎機能の状態(eGFRの値がわかれば)
  • 妊娠の可能性の有無(女性の場合)

STEP 3 オンライン診察

予約した日時にスマホやPCでビデオ通話による診察を受けます。 医師が症状を確認し、【パキロビッド】の処方が適切かを判断します。

※ 医師の判断により、別のお薬が処方される場合があります

STEP 4  処方箋の発行・お薬の受け取り

 

受診前に抗原検査キットで検査しておきましょう

オンライン診療では医師の目の前でコロナ検査を行うことができません。スムーズに診察・処方を受けるために、受診前に市販の抗原検査キットで検査し、陽性であることを確認しておくことをおすすめします。

検査キットは薬局やドラッグストアで購入できます。購入の際は、パッケージに「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示された国の承認を受けた製品を選んでください(「研究用」は医療目的には使用できません)。

検査結果(陽性ラインが出たキット)は、オンライン診察時にスマホのカメラで画面越しに医師に見せることができます。

※ 検査結果がない場合でも、症状や周囲の感染状況から医師が総合的に判断して処方するケースはあります

オンライン処方にかかる費用

費目 金額目安
診察料 医療機関により異なる
お薬代 約30,000円(3割負担・5日分)
curon利用料 330円/回
調剤料 薬局により異なる

※ パキロビッドは保険適用の医薬品です。自己負担割合は年齢等により1〜3割です(6〜69歳は3割)
※ 症状に応じて解熱剤や鎮咳薬なども処方されることがあります
※ 3割負担の場合、合計費用の目安は約32,000〜35,000円程度ですが、医療機関や薬局によって異なります
※ 2024年4月以降、公費負担は終了し、通常の保険診療での処方となっています
※ 腎機能障害のある方にはパキロビッドパック300(減量版)が処方されることがあり、その場合の薬代は約19,000円(3割負担)程度です

オンラインで処方してもらう際の注意点

発症後できるだけ早く服用する

パキロビッドは、症状が出てから速やかに服用を開始することが推奨されています。臨床試験では発症から5日以内の投与で有効性が確認されています。オンライン診療なら移動の負担がなく、感染拡大のリスクも減らせます。

併用禁忌の薬が非常に多い

パキロビッドに含まれる成分(リトナビル)が他の薬の効き目を大きく変えてしまうため、一緒に飲めない薬(併用禁忌)が非常に多い薬です。問診時に現在服用中のすべての薬を正確に伝えてください。主な併用禁忌には以下があります。

  • 血圧を下げる薬の一部(アゼルニジピン等)
  • 不整脈の薬(アミオダロン、フレカイニド等)
  • 血液をサラサラにする薬(リバーロキサバン等)
  • 血栓を防ぐ薬(チカグレロル)
  • コレステロールを下げる薬の一部
  • 一部の痛み止め・片頭痛の薬
  • 一部の精神科の薬・睡眠薬

※ 上記は一部です。服用中のお薬がある場合は必ず医師にお伝えください

重症化リスクの高い方が対象

パキロビッドは、重症化リスク因子を有するCOVID-19患者が対象です。主な重症化リスク因子には、高齢(65歳以上)、肥満(BMI 30以上)、糖尿病、慢性腎臓病、慢性肺疾患、免疫不全状態などがあります。重症化リスクがない軽症の方にはゾコーバなど別の薬が選択されることがあります。

腎機能障害がある方は減量が必要

中等度の腎機能障害(eGFR 30〜60mL/min未満)がある方は、ニルマトレルビルの用量を半量に減量して投与します(パキロビッドパック300を使用)。重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min未満)の方への投与は推奨されていません。

5日間きちんと服用を続ける

パキロビッドは1日2回、5日間の服用が必要です。症状が改善しても自己判断で中止せず、5日間最後まで服用を続けてください。

他のコロナ治療薬との違い

薬剤名 服用方法 服用期間 特徴
パキロビッド 内服(錠剤) 5日間 重症化リスクの高い方が対象。重症化予防効果が高い。併用禁忌が非常に多い
ゾコーバ 内服(錠剤) 5日間 軽症〜中等症対象。リスクがない方も使用可。妊婦禁忌。
ラゲブリオ 内服(カプセル) 5日間 重症化リスク対象。併用禁忌が少ない。妊婦禁忌。

※ どの薬が適しているかは医師が判断します。重症化リスク因子(高齢、基礎疾患等)の有無や服用中の薬によって処方される薬が変わります

よくある質問

Q. パキロビッドはオンライン診療で処方してもらえますか?

A. はい、オンライン診療でも、医師が必要と判断した場合にパキロビッドを処方してもらうことが可能です。curon(クロン)なら自宅からスマホやPCで医師の診察を受けられ、お薬は自宅に配送もしくはお近くの薬局で受け取ることができます(対応方法はクリニックにより異なります)。

Q. パキロビッドのオンライン処方の費用はどれくらいですか?

A. パキロビッドの薬代は保険適用(3割負担)で約30,000円程度(5日分)です。これに加えて診察料、curon利用料(330円/回)、調剤料がかかります。合計費用は医療機関や薬局によって異なりますが、目安として約32,000〜35,000円程度です。

Q. 飲んでいる薬が多いのですが、パキロビッドを処方してもらえますか?

A. パキロビッドは併用禁忌の薬が非常に多い薬剤です。服用中の薬によってはパキロビッドが使えない場合があります。その場合は、併用禁忌が少ないラゲブリオや、重症化リスクを問わず使えるゾコーバなど別の治療薬が選択されます。問診時にすべての服用中の薬をお伝えください。

Q. コロナの検査をしていなくてもパキロビッドを処方してもらえますか?

A. スムーズに処方を受けるために、受診前に市販の抗原検査キットで検査し、陽性を確認しておくことをおすすめします。検査キットは薬局やドラッグストアで購入でき、結果はオンライン診察時に画面越しに医師に見せることができます。検査結果がない場合でも、症状や周囲の感染状況から医師が総合的に判断して処方するケースはあります。

Q. パキロビッドとラゲブリオ、どちらが効果的ですか?

A. パキロビッドは臨床試験で入院・死亡リスクを約89%低減したと報告されており、重症化予防効果が高いとされています。一方、ラゲブリオは併用禁忌が少なく、服用中の薬が多い方にも使いやすい特徴があります。どちらが適しているかは、患者さんの状態や服用中の薬を考慮して医師が判断します。

まとめ

パキロビッドは、オンライン診療で処方を受けることが可能な新型コロナウイルス感染症の経口治療薬です。重症化リスクの高い方を対象とし、高い重症化予防効果が報告されている薬剤です。

ただし、併用禁忌の薬が非常に多いため、服用中のお薬を正確に伝えることが重要です。curonなら全国どこからでもスマホやPCで受診できますので、コロナかもしれないと思ったら早めに医師に相談しましょう。

この記事の監修者

水戸陽貴

【経歴】
・旭川医科大学卒業
・現在中通総合病院内科科長

【所属学会・資格】
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本感染症学会 感染症科専門医

【所属】
・中通総合病院 内科

【専門領域】
・感染症科
・総合内科

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