【クロン導入インタビュー025】「コロナ禍でオンライン診療を積極的に行い、患者さんから頼りにされるクリニックに」

医療法人社団 たむら医院

  • 内科
  • 糖尿病内科
  • アレルギー科
  • 小児科

 

オンライン診療導入のきっかけ

実は3年程前に、他社のオンライン診療導入について検討をしました。その時は、費用対効果から導入を見送りましたが、オンライン診療については将来性を感じていました。本当に必要に迫られたのは、新型コロナウイルス感染拡大がきっかけです。導入の準備を徐々に進めていたところ、2020年年末から2021年年初にかけての大きな感染拡大時に、行政(保健所)と情報交換している中で陽性患者さんの診察や処方をオンラインでお願いできないかと依頼されたことから、導入が加速しました。

オンライン診療のメリットとデメリットについて

当院でのオンライン診療の初診は、新型コロナウイルス陽性患者さんのみにしています。電話だけでは、顔色や呼吸の様子など状態がわかりにくく、ビデオ通話ができるメリットは大きいと感じています。2021年7月から8月にかけての第5波では、月に約400件のPCR検査を行っていたこともあり、陽性後に重症や後遺症がでる患者さんが続出しました。他院で陽性判明後、自宅療養中に当院に初診でオンライン診療を受けられ、その後入院し人工呼吸器が必要になった方が、退院の報告に来てくださいましたが、「医療機関にもかかれない中、ビデオ通話で顔を見ながら話ができて、とても心強かった」と仰ってくださいました。

また、かかりつけの患者さんが、転居後に利用したこともありました。お薬が切れてしまったり、体調のことを聞きたかったり、転居先で新しいクリニックを探せるまでの間をオンライン診療でつなぐことは大きなメリットと考えています。

デメリットは対面診療よりも手間がかかるところです。その割には診療報酬が少ないことが、普及の妨げになっています。また、オンライン診療では診ることのできる疾患も限られます。お母様達から子供の風邪もオンライン診療かかりたいとご要望を受けますが、オンライン診療で風邪を診るのは難しいですね。

 

 

クロンを選んでいただいた理由について

初期費用がないことと月々のランニングコストがかからないことからクロンを選びました。一般のクリニックにとって、これらのコストが不要なことは大きなメリットです。また、わからないことも多い導入時には、とても丁寧に対応していただきました。その後のサポート体制にも満足しています。デメリットは、患者さんに1回の利用料330円がかかることですが、それを上回るだけのメリットがあると感じています。

ホームページへの掲載の効果について

ホームページは、初診の患者さんだけでなく、かかりつけの患者さんにも結構見られています。「この医療機関はちゃんと新しい情報にアンテナを張っているのかな」そういう目で見られていると思った方が良いです。オンライン診療などは、その最たるもので、新しいものにアンテナを張っていない医師は、最新のガイドライン、治療法・薬剤などにも詳しくないのではないか、と思われているかもしれません。オンライン診療の導入は、自院がアップデートされているかの基準のひとつといっても過言ではないかもしれません。特にこれから新規開業される方は、忙しくなる前に導入し、ホームページでの告知をした方が良いと思います。

オンライン診療の可能性・今後期待すること

高齢者が使いやすくなると良いですね。ニーズはあると思いますが、スマートフォンの操作やクレジットカード所有の課題などが解決され、幅広い世代が使えるようになると良いと思います。

また、患者さん側に診療のデバイスがあると利便性は向上します。陽性患者を診る際には、自治体から貸与されたパルスオキシメーターが有用でした。将来的には、専用の聴診器や、喉の所見を診ることができるデバイスが普及すれば、診療の質が大きく向上しそうです。

あとは、ドクター同士の連携でも使えるのではないかと思っています。私は小児外科が専門ですが、全国には小児外科専門医がいない都道府県もあります。特に地方で、かかりつけ医と専門医がオンライン診療でつながることができれば良いですね。様々な課題はあると思いますが、大学病院などには、遠方から来られる患者さんも多いので、親和性は高いのではないでしょうか。

オンライン診療導入を検討されているドクターへ

多くの先生が感じられていることと思いますが、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに様々なものが大きく変化し、ニューノーマルな時代となりつつあります。オンライン診療はかつて遠隔診療と呼ばれていた時代もありましたが、新興感染症などに対しては、地域医療としても重要な役割を発揮しました。当院の場合、オンライン診療を導入したメリットは、収入より患者さんの安心や地域への信頼などの方が大きかったと感じています。

PCR検査を実施していることに対して風評被害がひどい時期もありましたが、感染拡大時に検査を実施していることについて、メールマガジン等でかかりつけ患者さんへ積極的に発信しました。すると、むしろ多くの患者さんからとても頼りにされ、「熱が出たときに相談できる」という認識を持ってもらうことができました。

当院は特に感染拡大時にオンライン診療をしてきましたが、今後の診療報酬改定も踏まえ、今から準備しておくことも大事だと思っています。

 

Clinic Information

  • 医療法人社団 たむら医院
  • ホームページ:https://tamuraiin.jp/
  • 住所:〒167-0052 杉並区南荻窪3-14-16
  • 電話番号:03-3331-3553

Doctor Profile

田村 剛 (たむら・つよし)

【経歴】
2000年 順天堂大学医学部卒業。
国立国際医療センターにて研修後、順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科にて新生児・乳幼児の外科疾患・救急疾患の診療に従事。
2005年から2008年まで同医局長。
現在も順天堂大学小児外科非常勤講師として順天堂医院にて外来を担当。
2005年から2010年まで都内病院の小児科に非常勤で勤務。
2008年から2020年まで厚生労働省小児救急医療相談事業(#8000)担当。
2009年からたむら医院の前身橋本医院で勤務。
2021年から現職。

【専門医・認定医等】
● 医学博士(2007年取得)
● 日本小児外科学会認定 小児外科専門医(2008年取得)
● 日本小児外科学会 認定登録医(2015年取得)
● 日本外科学会認定 外科専門医(2007年取得)
● 日本外科学会 認定登録医(2015年取得)
● 順天堂大学医師会 ベストチューター賞(2007年受賞)
● 東京都医師会 医学研究賞(2008年受賞)
● その他、区内認可保育園嘱託医など