OTC医薬品とは
- 【読み】 おーてぃーしーいやくひん
- 【呼称】 -
※この情報は2021年2月時点での情報です。制度などの情報については必ず公式発信情報をご確認ください。
【概要】
薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方箋が無くても購入できる医薬品のことを指します。
一方、医療用医薬品とは、主に医師が発行する処方箋をもとに交付を受けることができる医薬品のことを指します。
OTCとは、英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しにお薬を販売するという販売方式に由来しています。
従来は、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきましたが、2007年より「OTC医薬品」に呼称が変更・統一されました。
OTC医薬品購入までの流れ
OTC医薬品は規制区分に応じて、店内での陳列場所が異なります。
たくさん並んでいる商品を前に選択に迷うお客様を見かけたら、薬剤師からも声をかけるようにしましょう。
お客様から見て誰が薬剤師・登録販売者・その他の従業員であるか判別できるように白衣の着衣や名札による区別をしましょう。
購入する薬が決まったら、お客様に薬をより安心して適切に使用してもらうために、分類に応じて薬剤師や登録販売者からいくつかの質問をします。
質問によって、購入する薬が現在の状況あるいはお客様の体に適したものか確認した後に販売します。
OTC医薬品のロゴマーク
ロゴマークは、3つのメッセージがカプセル(OTC医薬品を表現しています)を取り巻き、自分の健康は自分で守る、つまりセルフメディケーションの推進をイメージしています。
OTC医薬品協会の加盟各社は製品や広告などを通じ、OTC医薬品の上手な使用の呼びかけを進めています。
[3つのメッセージ]
・自己選択(ご自分で選べます)
・アドバイス(薬剤師などの専門家に相談もできます)
・情報発信(お薬の様々な情報を発信します)
OTC医薬品のリスク分類
OTC医薬品は医薬品医療機器等法で定められたリスクの程度によって販売方法が異なり、分類に応じた薬の説明を薬剤師などの専門家が行います。
(東京都薬剤師会HPより)
【OTC医薬品の役割】
OTC医薬品を上手に利用することは購入者自身のセルフメディケーションの向上につながります。
しかし、OTC医薬品=安全ではなく、医療用医薬品と同様に、誤った飲み方や副作用によるトラブルが起きる可能性もあります。
そのため、薬剤師はOTC医薬品使用時における情報提供・相談体制を整え、購入者をサポートする必要があります。
もし購入したOTC医薬品を使っても症状が改善しなかったり、悪化したりするようなことがある場合は、購入者にできるだけ早く医師や薬剤師に相談してもらうように販売時にあらかじめ伝えておきましょう。
セルフメディケーションとは
WHO(世界保健機関)では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てすること。」と定義されています。
普段から健康に気を使っているけれど、医者にかかるほどではない体の不調が起きて、OTC医薬品を購入できる身近な薬局等に足を運ぶということは誰にでもあることだと思います。
そんな時に自分自身で適切な対処をすることをセルフメディケーションといいます。
また、総合感冒薬や禁煙補助剤などのスイッチOTC医薬品は、セルフメディケーションの中で幅広く活用されるようになりました。
参考:
OTC医薬品とは? 上手なセルフメディケーション OTC医薬品協会
OTC医薬品とは
【監修薬剤師】
薬剤師:大西真理
ドラッグストア併設調剤薬局の薬剤師。薬局長として薬局全体の管理、教育等に従事し、管理薬剤師としても活躍。広域病院から地域密着型クリニックまで幅広い内容の処方箋応需経験を持つ。
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