オンライン診療は都心のオフィス街にあるクリニックでも有用– 院長・片山泰輔先生

リーレクリニック大手町の院長・片山泰輔先生は2017年の4月にcuronを導入後、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を行う患者を中心に、オンライン診療をご活用いただいております。導入した経緯や実際のクロンの使用感について今回は伺いました。

オンライン診療を知ったきっかけから導入に至るまでの経緯を教えてください。

オンライン診療を知った経緯は医師の友人との飲み会です。ちょうど開業したばかりの時期で、患者さんをどうやって集患するか考えている時期でもありました。自分のクリニック周辺は競争率も高く、クリニックの認知が進むまでの経営に不安を感じていました。そんなときに偶然、知人からオンライン診療について教えてもらいました。仕事で多忙なサラリーマンなどの新規の患者さんの集患に繋がると思い、インターネットで検索し、オンライン診療を提供する企業数社にメールを送りました。クロンに問い合わせると2日後にはメールが返ってきて、丁寧な文面も好印象だったのを覚えています。メールのレスポンスが遅い企業や直接会ってからでないと価格を教えてくれないところには、お会いせず、CLINICSとクロンで比較検討しました。どちらの会社もシステムの”機能”としては大差ないという印象であったこと、まだまだニーズが不明確な点が多かったことから、初期費用0円、月額固定費も事務手数料4％（編集注：クレジットカードの決済手数料等含む）だけでしたので、クロンを導入することに決定しました。院長としてクリニック経営の観点は外せないので、経営リスクを避けられるシステムはありがたいです。

現在の運用はどのように行われていますか。

クロンを利用する患者さんの登録、診察は医師の私が行い、クロンで行った診察はスタッフに電子カルテに転記してもらっています。配送は支払い確認後、処方せんを発行し、スタッフに発送してもらっています。

どのようにオンライン診療を開始していますか。

患者さんには一定期間対面診療を行った後、該当する方には私からオンライン診療を勧めるようにしています。仕事で忙しい患者さんはクリニックに定期的に通院するのは難しく、治療を断念してしまう方もいます。このようなケースでオンライン診療を用いて、こまめな診察が可能になり、臨床的にも良い経過を辿る患者さんもおられました。シダトレン処方の治療継続率では対面診療を上回る結果が出ています。

クロンを導入して良かった点を教えてください。

患者さんの病状や治療の経過をきちんと把握できる点は良かったと思っています。また、オンライン診療では、スマホアプリで診察から決済まで済むのはとても魅力的です。運用上、煩雑になることもあまりなく、むしろ受付業務・予約業務・決済業務などは短縮され、業務効率としてもメリットを感じています。直感的で操作しやすいインターフェイスは、スタッフにも患者さんにも受け入れられやすいです。実際にクロンでオンライン診療をした患者さんから「便利になった」と感謝されています。導入前に気になっていたニーズですが、オンライン診療の評判を聞いて来院してくださる患者もいて、世間のオンライン診療に対する関心も高くなってきている印象です。

また、導入してみて思わぬ気付きとしては、新しい取り組みをしているクリニックとして認識され、看護師などの求人に効果があったことです。

実際の患者さんのユースケースを教えてください。

保険診療では花粉症、ダニアレルギー、気管支喘息等、自費診療ではED、AGA等の患者さんにご利用いただいています。喘息の患者さんは「受診の手間がなくなり便利になりました」と言っていたり、他の患者さんからも「思い立ったらすぐに予約できてスケジュール調整の必要が減りました」との声をいただいています。クロンを用いて夫婦でシダトレン治療を行なっておられる方もいます。

オンライン診療をまだ導入されていない方へのメッセージ

オンライン診療システムの導入はクリニック経営戦略として有用な選択肢です。特にクロンはノーリスクで導入出来ます。また、患者さんは主治医が出来ると転医しづらいと考えているため、早い時期からの導入をお勧めします。