ゾコーバはオンライン診療で処方してもらえる?発熱時の受診方法や検査についても解説
- 【読み】 ぞこーば
- 【呼称】 -
※2024年2月時点の情報を元に作成しています。
ゾコーバはオンライン診療で処方されることもある
オンライン診療とは
オンライン診療とは、スマートフォン・パソコン・タブレットなどのビデオ通話が可能な情報通信機器を使用し、予約・問診・診察・薬の処方・会計をインターネット上で行う診療方法です。
新型コロナウイルス感染症治療薬ゾコーバとは
ゾコーバは、北海道大学と塩野義製薬の共同研究で開発された新型コロナウイルス感染症治療薬(抗ウイルス薬)です。主に軽症~中等症の患者に使用され、①倦怠感や疲労感、②熱っぽさや発熱、③鼻水や鼻づまり、④喉の痛み、⑤咳の5症状が快復するまでの時間を短縮します。
オンライン診療で新型コロナウイルス感染症の診察はできる?
オンライン診療でも診察は可能ですが、対面診療の場合には可能な、検査(迅速抗原検査、PCR検査)を受けることはできません。そのため、陽性か陰性かの確認をしたい場合は、薬局で販売されている迅速抗原検査キットを購入し、ご自身で検査をする必要があります。
(薬局で販売されている迅速抗原検査キットは、医療機関で使用されているキットと同様、国から承認を受けた製品です。)
ただし、新型コロナウイルス感染症の診断に検査が必須というわけではなく、検査を実施しない場合でも、流行状況、症状などから総合的に医師により診断されることもありますので、診察を担当される医師にご確認ください。
また、オンライン診療での診察の結果、治療薬であるゾコーバが処方される場合もあります。
オンライン診療でゾコーバが処方される場合の流れ
市販の迅速抗原検査キットで陽性を確認する
ゾコーバは処方要件が厳格に定められており、たとえ発熱や咳などの症状が辛かったとしても、新型コロナウイルス感染症であるという確証がない場合は、基本的にゾコーバなどのコロナ治療薬を処方してもらうことはできません。そのため、同居家族などの濃厚接触者がすでに発症していて、医師の判断により検査を行わずに診断される場合を除き、迅速抗原検査キットでその結果を確認する必要があります。陽性の場合は、医師の判断によりコロナ治療薬が処方されることがあります。
そのため、オンライン診療でゾコーバなどのコロナ治療薬の処方を希望する場合は、オンライン診療を受ける前に「第1類医薬品」と表示された市販の抗原検査キットを使用し、自己検査を行ってください。
参考:新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報
オンライン診療で発熱外来を行っている医療機関を受診する
オンライン診療サービスの医療機関案内から、オンライン発熱外来を行っている医療機関を探して予約をします。医師の判断によっては対面診療への切り替えが指示されることもあるため、できるだけご自宅近くの医療機関を選ぶようにしましょう。
予約の時間になったら、スマートフォン・パソコン・タブレットなどのビデオ通話が可能な情報通信機器を使用し、問診や診察を受けます。受診を希望している本人であることを確認するために、求められた個人情報を伝えた後、症状を説明します。
ゾコーバなどのコロナ治療薬に関心がある方は、診察の際に医師に相談してください。ただし、処方の必要性は医師によって判断されます。処方を希望しても処方されない場合や、対面診療を求められる場合もあります。
オンライン診療の結果、医療機関に来訪して対面診療を受けるように言われた場合は、必ず指示に従ってください。
薬局で薬を受け取る
ゾコーバなどのコロナ治療薬や解熱剤などの対症療法薬が処方された場合は、薬局店頭で薬を受け取ります。薬局店頭での受け取りではなく薬の配送を希望する場合は、オンライン服薬指導を受け、薬を配送してもらうこともできます。※薬局に来訪して服薬指導を受ける必要がある場合もあります。
全国の医療機関でいつでも診察が受けられる「オンライン診療サービスクロン」
オンライン診療サービスクロンは、医療機関と患者をつなぐオンライン診療サービスです。 スマートフォン上で、病院(クリニック)の予約・問診・診察・処方箋または薬の受け取り・決済までを行うことができます。
クロンを利用することで、クロンを導入している全国6,000施設以上の医療機関を受診することができます。新型コロナの自己検査で陽性の方が診察・治療薬の相談をできる医療機関や、新型コロナの検査結果にかかわらず、発熱などの症状やコロナ疑いの相談を受け付けている医療機関も登録されています。
※医師の判断により、オンライン診療の利用ができない場合や、対面診療を求められる場合があります。医師と相談の上で利用してください。
利用の流れ
オンライン診療サービスクロンを利用する際の流れは以下の通りです。
1. 新規登録・ログイン
PCやタブレット、スマートフォンから https://app.curon.co へアクセスし、画面の指示に従い新規登録・ログインを行います。
2. 医療機関を検索
検索ページ(https://app.curon.co/add-clinic/covid)より、ご自分の現在の状況で利用できる医療機関を検索し、受診を希望する医療機関を選択します。
3. 診療申込
希望する診察メニュー・予約日時を選択します。その後、画面の指示に従い、受診理由・受診者情報・薬の受け取り方法などの基本情報を登録します。
4. ビデオ通話で診察
診察時間が近づいたら「ビデオ診察ルーム」に入室し、医師の入室まで待機します。医師が入室し次第、診察が開始されます。
5. 支払い
診察終了後、事前に登録したクレジットカードで決済が行われます。
6. 薬の受け取り
・オンライン服薬指導を受けて郵送
・薬局店頭で受け取り
こんなときに便利
オンライン診療サービスクロンを利用することで、通院にかかる時間を軽減できます。仕事や学校が忙しく日中に受診するのが難しい方でも、スマートフォンとインターネット環境があれば、ちょっとした空き時間に受診できます。
また、近くに医療機関がない地域に住んでいる方も、住んでいる地域から離れた場所の医療機関を手軽に受診できます。
【参考文献】
https://www.mhlw.go.jp/content/001126064.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html
https://www.mhlw.go.jp/content/000936655.pdf
【執筆者】
薬剤師:大西真理
ドラッグストア併設調剤薬局の薬剤師。薬局長として薬局全体の管理、教育等に従事し、管理薬剤師としても活躍。広域病院から地域密着型クリニックまで幅広い内容の処方箋応需経験を持つ。
このページは、オンライン診療サービス curon(クロン)を開発・運営する株式会社MICINにより運営されています。クロンは厚生労働省・経済産業省・総務省のガイドラインにも準拠した、初期費用・月額固定費用が無料で運営できるオンライン診療のシステムで、全国で多数のクリニックに導入されています。サービスの詳しい内容について、こちらをご覧ください。
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