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薬剤服用歴管理指導料とは

  • 【読み】 やくざいふくようれきかんりしどうりょう
  • 【呼称】 -

※この情報は2020年9月時点での情報です。制度などの情報については必ず公式発信情報をご確認ください。

 

【薬剤服用歴管理指導料とは】

 

・薬局で支払われる

薬局で算定される薬剤管理料に含まれ、薬剤師が患者へ薬を渡す時の説明に対して与えられる報酬です。

調剤薬局が薬の調剤をメインとする仕事から、患者をサポートするための薬局、薬剤師業務への移行すること、かかりつけの薬局、薬剤師をつくることを推し進めるために薬剤服用歴管理指導料が評価されています。令和2年度には診療報酬改定が行われました。

患者が薬を安全に使用するためにいま飲んでいる薬の内容の情報を収集、飲み合わせなど確認し、患者に説明を行うことで指導料が算定されます。

また、薬剤服用歴は最終記入日から起算して3年間保存することが必要です。

薬剤服用歴管理指導料に合わせて加算も定められており、麻薬管理指導加算(22点)、重複投薬、相互作用等防止加算(残薬調整 30点、それ以外 40点)、特定薬剤管理指導加算1(10点)、特定薬剤管理指導加算2(月1回まで100点)、乳幼児服薬指導加算(12点)、吸入薬指導加算(30点)、調剤後薬剤管理指導加算(月1回30点)の算定ができます。

特に、特定薬剤管理指導加算2は、抗悪性腫瘍剤を注射された患者、外来でのがん化学療法での質向上をめざすための取り組みの一環でもあり、ほかの加算に比べ施設基準の要件が特殊になっています。プライバシーへの配慮のほか、抗悪性腫瘍剤の化学療法に係わる研修会に年1回以上参加していることなどが必要であり、医療機関との密接な連携も必要とされています。

 

・算定要件

飲んでいる薬剤の把握をし、患者に薬剤情報提供文書を提供するとともに説明を行います。

また、残薬などの確認をして、理由の把握と患者の意向を把握した上で手帳に記載、処方医への情報提供に努めるよう定められています。薬剤の用法用量、服用の注意点などの指導も算定要件のひとつです。

 

・料金はいくら?

薬剤服用歴管理指導料は1~4まであります。同じ薬局を3ヶ月以内に利用すること、お薬手帳を持参することで算定料がかわり、また、老人ホーム入所者やオンライン診療でも算定することができる指導料です。

 

●薬剤服用管理指導料1  43点

3ヶ月以内に再度処方箋を持参した患者であって、手帳を持参したもの

 

●薬剤服用歴管理指導料2  57点

初めて処方箋を持参した患者
3ヶ月を超えて再度処方箋を持参した患者
3ヶ月以内に再度処方箋を持参した患者出会って、手帳を持参していないもの

 

●薬剤服用歴管理指導料3  43点

保険薬剤師が患者の入所している特別養護老人ホームに訪問し、対面で指導を行った場合

 

●薬剤服用歴管理指導料4  43点

情報通信機器を用いた診療により処方箋が交付された患者で3ヶ月以内に薬剤服用歴管理指導料を算定したもの

 

【薬剤服用歴管理指導料はオンライン診療でも算定できる】

 

・令和2年から新たに算定

令和2年度(2020年度)からはオンライン服薬指導についても算定が可能になりました。初めての服薬指導でオンライン指導での算定はできませんが、原則として3ヶ月以内に薬剤服用歴管理指導料を算定したことのある患者についてはオンライン診療で処方箋が交付され、薬剤服用歴管理指導料に係わる業務を行った場合に算定することができます。

オンライン服薬指導は保険薬局内でおこなうことや手帳により薬剤服用歴や服用中の医薬品の確認が必要になります。

 

・点数は?

薬剤服用歴管理指導料の情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合に月に1回まで43点算定することができます。

服薬計画を対面とオンラインの服薬指導を組み合わせて作成し、実施します。また、基本は同じ保険薬剤師が指導を行いますが難しい場合には同患者に指導を行ったことがある同じ薬局の薬剤師2人までが対応してもよいとされています。

 

【かかりつけ薬剤師・薬局の活用】

 

・薬局にもとめられること

診療報酬改定は原則として同じ薬局を利用することを推進する方向で行われています。同じ薬局を利用することにより、一元的に服用している薬剤の把握ができるようになり、残薬や重複投与の解消などが期待できるようになります。

また、患者と薬局、薬剤師との良好な関係を築くことでかかりつけ薬局、薬剤師として薬剤管理だけでなく患者の状態の把握、医療機関との連携が進むことが期待されているのです。かかりつけ薬剤師としての役割がはたせるようになると、かかりつけ薬剤師指導料を算定できるようになります。薬剤服用歴管理指導料と同時算定はできませんがかかりつけ薬剤師指導料では、算定できる点数はたかくなります。

 

・お薬手帳で安くなる

患者は薬局へ服薬している薬の情報を提供する際にお薬手帳をつかうことで指導料の負担が軽減します。また、そのためには同じ薬局を利用する必要があります。同じ薬局の利用を推進していることもあり、これまでの薬剤服用歴管理指導料の点数が低くなる規定について、原則6ヶ月以内だった再度の来局の期間が令和2年度の診療改定では原則3ヶ月以内と短くなりました。

お薬手帳は患者の服薬状況を把握するためにはとても有益です。お薬手帳は経時的に薬剤の記録ができ、患者の氏名や生年月日、連絡先が記録されていること。また、アレルギーや副作用履歴の記録、患者の既往歴や疾患に関する記録があるものをさしています。診療報酬改定では、令和3年3月31日までは適用のないものの、普段利用する薬局の名称をお薬手帳に記載することも定められました。

このように、患者が3ヶ月以内にお薬手帳を持参のうえ同じ薬局を利用することで薬局での負担が減るのです。

また、電子版の手帳も、データの閲覧できる範囲についてやセキュリティ面についての規定など「運営事業者等が留意すべき事項」を満たした手帳であれば紙媒体と同じようにあつかうことが許されています。服薬のタイミングをしらせるアラーム機能など服薬をサポートする機能や食事や運動、禁煙など服薬とは直接関連しない機能を備えるなど多様なお薬手帳サービスがあるため、患者のニーズに合わせお薬手帳で薬剤を管理することができます。

 

【執筆者】

 

医師:木村眞樹子

 

都内大学病院で循環器内科および内科として在勤中。 内科・循環器科での診察、治療に取り組む一方、産業医として企業の健康経営にも携わっている。

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